【ごきげんじゃなくてもよい日】 〜安東徳子のごきげん語録733 11月2日〜
【ごきげんじゃなくてもよい日】
雨が降っている
...
朝
目覚めると
雨が降っている
...
シトシトと
雨が降っている
...
窓から見上げる
空はグレーで
...
窓から見下ろす
道路もグレーで
...
見渡せば
そのグレーは
部屋の中まで
忍び込んでいる
...
白いはずのカーテンも
グレーで
...
色がないはずの
空気さえ
グレーに見える
...
雨の朝
...
グレー色の
雨の朝
...
灰色の
雨の朝
...
そんな朝は
なぜか
居心地がいい
...
グレー色の朝は
なぜか
居心地がいい
...
誰もが
寂しげな
グレーの朝は
...
誰もが
やる気がでない
グレーの朝は
...
なぜか
居心地がいい
...
がんばることが
ふさわしくなくて
...
がんばれないことが
ふさわしくて
...
雨が作る
グレーの世界では
がんばることは
ふわさしくなくて
...
だから
がんばらなくても
許される気がする
...
正々堂々と
がんばらないで
いられる気がする
...
雨の日は
ごほうび
...
雨の日は
がんばらなくていい
ごほうび
...
雨の日は
がんばり続けなくていい
ごほうび
...
正々堂々と
がんばらなくていい
ごほうび
...
今日は
ごきげんじゃなくても
許される
ごほうびの日
...
いつも
いつも
ごきげんでいるなんて
...
いつも
いつも
どこか
無理してるはず
...
いつも
いつも
ごきげんでいられるなんて
...
もしかしたら
そんなことできるなんて
ロボットだけかもしれない
...
いつも
いつも
ごきげんでいられないのが
生きている人間なんだから
...
雨のグレーに紛れて
ごきげんも
ちょっとだけ
おやすみしよう
...
そんな日もあっていい
...
"ごきげん"でいることに
お休みがあってもいい
...
たまには
いい
...
雨の日くらいは
いい
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