【ファミレス的幸せ】 〜安東徳子のごきげん語録555 5月8日〜
【ファミレス的幸せ】
土曜日の午後
家族が集まり
ささやかなイベントとして
ファミレスに行く
...
まったりなひとときに
チャイムを鳴らすように
「ランチでも食べに行く？」
との家族の誰かの提案で
ファミレスに行く
...
駐車場があるから
車で行ける
歩ける人も
歩けない人も
一緒に行ける
...
奇跡の味ではないけれど
カタログ通りの味はする
味にビックリはしないけど
味にガッカリもしない
...
家族の好みの数だけ
メニューの数もある
定番メニューもあれば
限定メニューもある
...
テーブルが広いから
哺乳瓶も老眼鏡も置ける
料理が来るまで
塗り絵もできる
...
ザワザワしているから
こちらもザワザワできる
子供の泣き声に
肩身の狭い思いもない
...
要は
居心地がいい
...
まるで
自宅のリビングのように
気を使わないで済む
...
ファミレスには
ファミリーでいく
魅力がある
...
ファミレスには
ファミリーにしかわからない
魅力がある
...
ソムリエもいないし
とれたての食材もないし
こだわりの匠もいない
ドレスコードもない
...
たいていは冷凍
ほとんどが工場生産
...
それでもおいしい
それでも楽しい
...
ファミレスは
家族と行くと
とても
楽しい
...
ファミレスは
家族と行くと
とても
おいしい
...
食事は...
"何を"食べるではなくて
"誰と"食べるか
...
ファミレスの中を見渡すと
ファミリー連ればかり
...
夫婦
子供連れ
3世代家族
...
ちぐはぐな服装で
油断した表情で
のんきな会話で
休日のランチを楽しむ
...
決して
味を
楽しんでいるのではなく
...
家族と一緒の幸せを
楽しんでいる
...
おしゃれじゃないけど
イケてないけど
ファミレス的休日も
ファミリーにとっては
"ごきげん"なスタイル
...
休日の
ごきげんな風景
about the photo : 原点回帰 今年はスタンダードな赤いカーネーション@85歳の母に贈る 実家にて
