【一冊の本がくれるもの】 〜安東徳子のごきげん語録745 11月14日〜
【一冊の本がくれるもの】
本を読む
...
休日なので
本を読む
...
買いためておいた
本を読む
...
主人公の
過去の秘密も気になるし
...
主人公の
母親の居場所も気になる
...
結末が気になる
...
結末は
気になるけど
...
結末とは
関係のない
...
主人公とは
関係のない
...
主人公の同僚が
得意という設定の
"トマトとイカのバジル炒め"
というレシピが
気になる
...
主人公とも
主人公の母親とも
結末とも
関係ないんだけど
...
"トマトとイカのバジル炒め"
が妙に食べたくなる
...
気になっていた
結末を見届けて
...
主人公の新しい未来に
安堵して
...
主人公の母親の生き方にも
共感して
...
そして
出かける
...
コンビニでもなく
スーパーでもなく
...
電車に乗って
デパートの
デパ地下まで行く
...
こだわりの食材が
隅から隅まで
並んでいる
デパ地下まで行く
...
鮮魚コーナーで
とびっきりの
イカを買い
...
野菜売り場で
プリプリの
トマトを買い
...
調味料のコーナーに
オリープオイルを探しに行く
...
そして目にする
トルコ産のオリーブオイル
...
スペイン
ギリシャ
イタリア
小豆島
...
オリーブオイルは
それなりに
制してきたけど
...
"新しい標的"に出会う
...
トルコ産オリーブオイル
...
吟味して
吟味して
SELETEPEを
買う
...
サラダにぴったりと
書いてあるので
...
ルッコラと
ズッキーニも買う
...
そうして
一冊の小説から
はじまった
休日の食卓には
...
トマトとイカのバジル炒めと
トルコ産オリーブオイルが
たっぷりかかった
香り高いサラダが並ぶ
...
一冊の本との出会いは
新しいレシピと
トルコ産のオリーブオイルとの
出会を誘ってくれた
...
出会いは
人だけではない
...
一冊の本からも
ごきげんを届けてくれる
"ごきげんな出会い"が
詰まっている
...
それにしても
行き当たりばったりの
休日ほど
楽しい休日はない
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