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【振られた理由】 〜安東徳子のごきげん語録622 7月14日〜

【振られた理由】

時は昭和

まだ戦争の傷跡が

残っていた東京の

小さな小さな小料理屋

...

カウンターと

小上がりひとつの

小さな小さな小料理屋

...

そこには

とびっきりの

美人で

とびっきりに

あたたかな

女将がいた

...

帰還兵はこぞって通い

戦争のこころの傷を癒し

未来への不安を鎮めた

...

その帰還兵の一人が

女将との結婚を

夢見ていた

...

そんなある日

就いたばかりの職場で

異動の辞令を手にした

...

突然の出来事に戸惑ったが

まずは小料理屋に行き

転勤を伝え

そして言った

...

"手紙を書くから"

落ちつまでは

"手紙を書くから"

...

客の一人だった彼にとっては

勇気あるアプローチ

...

いつか結ばれる日に向かっての

勇気あるアプローチ

...

そして

女将から返ってきた言葉は

...

"ごめんなさい

手紙は書けないわ

その地で

お幸せになってね"

...

惨敗

大失敗

大失恋

振られた

...

一人で赴任地へ向った

帰還兵

...

帰還兵に

もう少しだけ

コミュニケーション能力があったら

...

帰還兵に

もう少しだけ

仮説能力があったら

...

帰還兵に

もう少しだけ

水平思考能力があったら

...

彼の人生は

変わっていたかもしれない

...

女将が帰還兵を振った

本当の理由

...

女将が文通を断った

本当の理由

...

それは

実は

彼女が

"文盲"だつたから

...

彼に手紙を書きたくても

書けなかった

...

彼の手紙を読みたくても

読めなかった

...

コミュニケーションには

本当の理由は

隠されていること

...

人の言葉には

隠された真実が

潜んでいること

...

この前提で

コミュニケーションをすると

逃さなくていい幸せを

手にする事もできる

...

"あんたなんか大嫌い"

とか

"そんなことに興味ない"

とか

日常のあちこちで耳にする

ネガティブワードには

"本当の理由"が潜んでいるかもしれない

...

ごきげんなコミュニケーションは

"その言葉の向こう"を

思いやることから

about the photo: 自然と建築のマリアージュ@宮ノ下富士屋ホテル本館50号室

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