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【音楽の作法】 〜安東徳子のごきげん語録726 10月26日〜

【音楽の作法】

音楽を

楽しみたいなら

...

音楽だけを

楽しみたいなら

...

たまには

音楽に

全身を傾けたいなら

...

レコードを楽しむのもいい

...

直径30センチの

ビニライトという樹脂で

できている

LP版

...

これを楽しむには

"作法"がある

...

作法の始めは

...

まずは

入れ物

...

ジャケットを

愛でる

...

ジャケットは

アート

...

単なる

アーティスト情報ではなく

そこに収められている

音楽を

ビジュアル表現に

置き換えた

アート

...

音のアートと

絵のアートの融合

...

茶道で

茶器を愛でるのと同じ

...

しばし

ジャケットを愛でる

...

絵を堪能した後は

ジャケットから

レコードを取り出す

...

薄いビニールに入った

レコードを取り出す

...

さらに

ビニールから

レコードを取り出す

...

レコードには...

レコードの面には

決して触れてはいけない

...

レコードの端を

両手そっと挟む

...

そして

お清め

...

レコードの

お清め

...

きめの細かいビロードでできた

レコードクリーナーで

レコードの面を撫でる

...

小さな埃を

丁寧に払う

...

そして

ターンテーブルに

そっと置く

...

これから

出てくる音を

想像するだけで

ドキドキする

...

アームを持ち上げると

ターンテーブルが回りだす

...

ゆっくりと

回りだす

...

動きが一定になるのを

待って

...

レコードの端に

そっと針を置く

...

どんなレコードでも

イントロの音は同じ

...

まるで

映画館の

5ベルのように

イントロの音は

同じ

...

ビニライトという樹脂を

ダイヤモンドの針が

こする音

...

最高の

イントロダクション

...

期待に胸が

張り裂けそうになる瞬間

...

そして

奏でられる

...

美しい音が

逞しい音が

軽やかな音が

悲しげな音が

...

奏でられる

...

これが

音楽の作法

...

めんどくさい

...

とても

めんどくさい

...

だから

廃れた

...

だから

スマホ

...

なのに

廃れ切らない

...

密かにブーム

...

じわじわとブーム

...

何故かといえば

めんどくさいから

...

めんどくさい中に

音楽とのコミュニケーションが

あることに

気づきだしたから

...

めんどくさいプロセスが

音楽のありがたさ

音楽への期待

音楽の質に

気づかせてくれるから

...

ターンテーブルは

茶道に似ている

...

ターンテーブルは

音楽の作法

...

音楽を通じて学ぶ

プロセスの大切さ

...

ごきげんな体験には

プロセスが肝心

...

秋の夜長は

音の作法を楽しむのもいい

...

めんどくさい聴き方が

ごきげんな音楽の体験になる

about the photo : ハロウィンや日本シリーズ ...人が集う理由は尽きない@sports bar HUB

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