【許すということ】 〜安東徳子のごきげん語録666 8月27日〜
【許すということ】
許せない出来事は
ある
...
許せない出来事に
時々遭遇する
...
恋人が
浮気をしたとか
...
突然
契約を切られるとか
...
社員が
水増し請求してたとか
...
許せない出来事は
ある
...
たまにある
...
そんな事は
たまであって欲しいけど
...
たまにか
あるいは
時々ある
...
ひどいことを
された時点で
...
人々は
被害者になり
...
被害者の特権である
"許す"か
"許さない"か
を選び
...
当然
"許さない"を
選び
...
それ以後は
"許さない"を
叫び続ける
...
"許さない"とは
何だろう？
...
"許さない"人は
どこに立っているのだろう？
...
"許せない"は
わかる
...
感情論だから
...
"許さない"は
違う
...
"許さない"は
意思であり
...
"許さない"は
権威であり
...
"許さない"は
ヒエラルキーである
...
人が人を
"許さない"
なんていうことは
...
なんの権利や
なんの権威や
なんの権限で
認められる事なのだろう？
...
人には
それぞれの
正義がある
...
人には
それぞれの
価値観がある
...
人には
それぞれの
弱さがある
...
そして
何よりも
自分にも
どうにもならない
弱さがある
...
その弱さを持った人間が
別の弱さを持った人間を
"許したり"
"許さない"だったりを
する事が
できるのだろうか？
...
できないに
決まってる
...
人が
人を
許すなんて
...
思い上がりも
甚だしい
...
台風を
許す？
許さない？
...
地震を
許す？
許さない？
...
山火事を
許す？
許さない？
...
許す事と
許さない事は
人の仕事ではない
...
弱さを持っている
人間にできる事は
ただひとつ
...
受け入れること
...
受け入れ難い出来事を
受け入れること
...
自分の弱さと
照らし合わせて
...
相手の正義を
想像して
...
相手の弱さを
想像して
...
なんとか
受け入れること
...
許しがたい出来事に
人は
許す
許さないの
選択肢は
持っていない
...
許せない出来事には
受け入れる
覚悟を持つだけ
...
受け入れる
寛容さを
学ぶだけ
...
許しがたい出来事の前に
"ごきげん"は
程遠い存在になるけど
...
受け入れる事だけが
いつかの
ごきげんへの
たったひとつの道
...
許さない態度からは
何も生まれない
about the photo : 学生時代の溜まり場が今ではファミリーの憩いの場に@HAB in HATSUDAI
