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安東blog


【ごきげんな読書論】 〜安東徳子のごきげん語録856 3月6日〜

【ごきげんな読書論】

テレビを観る

ゲームをする

WEBを読む

...

ヒマつぶしの方法は

いろいろある

...

仕事を終えて

家に帰り...

...

自分が好きに使える

わずかな時間の使い方は

いくつかある

...

テレビやゲームやWEBは

電気がいるけど

...

電気のいらない

時間の使い方もある

...

厳密には

電灯はいるけど

電気はいらない

時間の使い方もある

...

コンセントがいらない

時間の使い方がある

...

それが読書

...

本を読む

...

速読

乱読

熟読

精読

併読

...

読み方も

いろいろある

...

本の種類によって

読み方は変わる

...

楽しみ方は変わる

...

いわゆるHOW TO本を

読むときに必要なのは

速読の技術と

ポストイット

...

情報収集が目的なので

とにかく速く

とにかく正確に読む

...

そして

重要と思われる情報に

ポストイットを貼っていく

...

一度読み終わったら

ポストイットのページを

もう一度読む

...

もう一度読んでも

やはり重要だと思ったら

スマホのアイディア集のページに

書き写す

...

それで終わり

...

もう

多分

二度と読まない

...

人にあげるか

処分する

...

早く読んではいけない

読書もある

...

できるだけ

ゆっくり

じっくり

ノロノロと

読むべき読書もある

...

それが

小説

...

それが

文学

...

HOW TO本ばかり

読んでいると

...

情報収集のためばかりに

読んでいると

...

速読が美徳のような

錯角をする人がいる

...

速読は美徳ではない

読むモノによっては

美徳ではない

...

文字を読むには

二つの目的がある

...

情報収集か

情景鑑賞か

...

小説は

情景を楽しむもの

...

小説は

景色と感情を楽しむもの

...

小説には

文字情報しかない

...

映像もない

音もない

匂いもない

色もない

表情もない

...

文字だけ

...

文字だけの表現から

映像を想像する

...

文字だけの表現から

音を聞く

匂いをかぐ

色を見る

表現をうかがう

...

それが

小説の楽しみ

...

私が読んで観た

この作品の情景と

...

あなたが読んで観た

この作品の情景は

...

多分違う

...

絶対に違う

...

だから

面白い

...

小説は

自分だけに作られた

舞台を観ることができる

...

小説は

できるだけ

ゆっくり読む

...

小説は

できるだけ

じっくり読む

...

小説の速読は

早送りして観る映画のよう

...

情景を楽しむとは

間を楽しむこと

...

速読では

情景は生まれない

...

速読では

感情は伝わらない

...

小説を

ごきげんに楽しむなら...

ゆっくり

じっくり

ノロノロと

...

それが

小説のごきげんな楽しみ方

about the photo : 出版から9日間 一語一句 一行一行間 かみしめるように楽しんだ2冊@騎士団長殺し 村上春樹著

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