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Lesson4『涙の魔法』
先日私が学校長を務めている専門学校の学生が卒業しました。
涙で明け暮れた一日でしたが、この『涙』って、不思議なパワーを持っているんですよね。
『涙を流す』というと、さびしいことやかなしいこと、つらいことなどを思い浮かべますが、どんな人にも、こういう大変な時というのはあります。
そんな時、もし私たちが『涙を流して泣く』ということができなかったら、ほとんどの人は心の病気になるか、体が病気になることでしょう。
涙って、うれしいことも悲しいことも含めて、自分の心の器にはいりきれない『気持ち』が生じた時に、それを涙に変えて、体の外に出してくれるんです。
要は、『気持ち』のデトックス効果ってことです。
これがもしできないとすると、心の器がいっぱいになって、こわれてしまう。
それを防止しようとして、体までこわれてしまうんです。
とっても辛いことがあった時、一人で思いっきり一晩泣くと、翌朝なんとなく気持ちがすっきりすることってありますね。
これが、そのデトックス効果です。
身体とこころにとってもよいことです。
インナービューティのひとつでもあります。
泣きたくなるのは、悪いことではない。
泣いている自分は、ちっとも情けなくない。
心と体の健康のために、とってもよいことをしているんです。
人間泣くことができるから、いろんなことから立ち直れるんですね。
泣きたくなった時、ひとりでに涙がでてくるとき・・・そんな自分に驚かないで、そしてまた、そんな自分を哀れに思ったりせずに、元気になるためのステップを踏み出せたって思ってみるのもよいと思います。
ひとつだけ・・・
涙にもマナーがあります。
人前で泣いてよい時と、がまんした方がよい時がありますね。
人に迷惑をかけない泣き方をわきまえる・・・ということです。
自分が泣くことで、まわりの人を傷つけたり、困らせたりすることがある。
まわりの状況をよく考えて、涙のマナーを身につけるとよいでしょう。
特にビジネスシーンで泣くのは、タブーだと思います。
大人は、人に迷惑をかけない泣き方をします。
言いかえれば、大人になるということは、一人で泣けるようになるってことかもしれません。
涙を武器に・・・というのは、あまりほめられた考えではありません。
涙上手になって・・・涙と上手につきあって、心と体を元気にする。
インナービューティの基本です。
ちなみに。
卒業式で流した涙は、いうまでもなく『うれしい涙』です。
『感動の涙』です。
心の器にはいりきらないほどの、感謝や感動や・・・そして、愛情が一気にあふれだして・・・それを涙が形を変えて、体の外に出してくれたんですね。
卒業生のみなさんが、そして私たちの愛すべき学生さんたちが、これから先も、たくさんの『うれし涙』を流すような人生を歩むことを願わずにはいられません。